政策を実現していくためには、国民の民主党に対する信頼を回復しないといけない。そのために、党運営の徹底した透明化を進め、意思決定のプロセスや党運営について情報公開を進めていきたい。
政治とカネの問題では、今日を機に私自身は、いわゆる政治団体は別として、企業・団体献金は個人としてはいっさい受け取らない。
身をもって、勇気を持って、自信を持って、国民に民主党政権の新しい出発を訴えていき、この参院選をなんとか乗り越え、秋以降、鳩山由紀夫前首相の残された思いを、政策実現という形で実現していきたい。
−−小沢一郎前幹事長との引き継ぎは。
枝野氏 内定してすぐにごあいさつに伺いたいとお願いし、引き継ぎのためにお会いいただける方向で調整している。私が国会に入って以来、常に政治の中心にあって、この国の政治を変えていく先頭にたってこられた点では、大変学ぶべき点が多い。議論を集約して実行していく、ということについて、前幹事長の経験や力は学ばないといけない。もう一つ、選挙はあくまでも政策実現の道具、手段だが、この道具をつかいこなせないと政策実現できない。前幹事長がおっしゃられていた選挙への意識は見習わないといけない。
−−小沢氏の証人喚問や政治倫理審査会への出席について。
枝野氏 私自身、前幹事長に政治的な説明をお願いしてきた。ただ今回、一定の政治的なけじめをつけられたなかで、検察審査会で議論されている。法的責任には防御権その他がある。そのことは一定の配慮をしなければいけない。
−−小沢氏の処遇について。また、陳情窓口の一本化について。
枝野氏 前者は菅直人代表が判断されるべき種類のものだ。後者は、各党支部への要請が永田町、霞が関に届く仕組みを作ったことは一定の合理性がある。ただ整理のプロセスが、利権的な誤解を招くような部分があった。透明性確保を早急に進めたい。
−−参院選の日程は早まるか。
枝野氏 国会で与えられた役割をどう果たすかが最優先で、その結果として選挙の日程が自動的に決まる。
−−静岡県連への選挙資金は。
枝野氏 選挙への恣意(しい)的な差配について、ちゃんと把握していない。各県均等に出されるべき手配が出ていないとすれば、それはすぐに行う。公平かつ公明に公認料の手当てをしたい。
−−参院選は。
枝野氏 昨年の総選挙の中間評価が争点。目標議席は立候補者すべてに当選いただくとしか言えない。選挙戦略については早急に安住淳選挙対策委員長を中心に協議したい。
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